●5分でわかる!愛知県の高校入試
入塾の面談のときに、よくご質問されるのは、「高校入試」についてです。
お父様やお母様の時と違って、「高校入試の仕組み」や「高校名」や「高校のレベル」などが変わってきております。
そこで、「高校入試の仕組み」について、ここではご紹介いたします。
※2022年5月24日現在の情報です。
2023年度 愛知県高校入試日程
【 私立高校 推薦・特色入試 】
(1)入学願書提出期間 2023年1月11日(水)~13日(金)
(2)入試日程 2023年1月16日(月)以降
※選考方法については、11月に発表する生徒募集要項参照
※私立高校は、推薦で定員の50~80%を募集します。
(3)合格発表日 2023年1月18日(水)
【 私立高校 一般入試 】
(1)入学願書提出期間 2023年1月13日(金)~1月18日(水)
(2)試験実施日 2023年1月20日(金)、23日(月)、24日(火)
※試験実施日は各私立高校で上記日程内で設定されています。
※多くの高校で、内申点は一切考慮されません。実力勝負です。
※3日間あり、1日1校ずつ最大3校受験できます。
※「進学コース」は系列大学へ進学するコースです。
※「特進・選抜コース」は国公立大学へ進学するコースです。
(3)合格発表日 2023年1月25日(水)~1月27日(金)
【 公立高校 推薦選抜・特色選抜 】
※2023年度から新しく特色選抜が導入されました。また日程も以前よりはやくなりました。
(1)入学願書提出期日 2023年2月1日(水)・2日(木)
(2)面接・検査 2023年2月6日(月)
一部の高校は 2023年2月7日(火)にも行います。
(3)合格発表日 2023年2月8日(水)
【 公立高校 一般入試 】
※学力検査が1回になり、面接の実施の有無は高校により違います。
(1)入学願書提出期日 2023年2月10日(金)・13日(月)
(2)志願変更期日 2023年2月14日(火)
(3)学力検査 2023年2月22日(水)
(4)面接 Aグループ 2023年2月24日(金)
Bグループ 2023年2月27日(月)
(5)合格発表日 2023年3月9日(木)
★詳しい日程については、「愛知県教育委員会」のホームページを ご参照下さい。
★面接の実施の有無についての一覧表
令和5年度一般選抜における各高等学校の面接実施の有無及び校内順位の決定方式
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愛知県の高校入試は、2023年度入試から新しい制度になります
愛知県は、昔から公立高校志向が強く、大学合格実績に関しても、公立高校が高い実績を上げている全国有数の地域です。
その理由は、教育委員会がしっかりと牽引して、現場に根を下ろしているからだと言われています。
最近では、進学実績をあげている私立高校や、併設の大学を持つ私立高校に高い人気が集まりだしています。
現在、愛知県内に私立高校は55校あり、独自の校風を持ち、特色ある教育を行っています。
大学進学実績をあげているのは、特別カリキュラムを徹底した指導体制を持つ「特進コース」で、とても人気があります。
また全国的に、私立高校の男女共学が進んできています。
このように、たくさんある高校の中から、受験する学校を決定することはとても大変なことです。
しかし、最終的には生徒が自分の意思で決めることが望ましいです。
★志望校を選ぶときに一番大切なことは、自分の意思と責任において、進路を決定するという心構えを持つことです。
自分の将来について考え、進路や性格にあった高校を見つけるには、早めに真剣に考え、できるだけ多くの高校を調べて比較することです。
私立高校の説明会は10・11月に集中していますが、早いところは6月からオープンスクールが設定されています。
受験勉強の目標を持つ、選択肢を広げる、そして決定するための材料を揃えるという点から、オープンスクール参加の早めの検討をお勧めします。
★高校進学だけを考えるのではなく、その先の「将来の職業」についてまで希望を明確にし、その実現に向けて努力し続けることを、当塾での進路指導で行っています。
- 私立高校の【推薦入試】とは?
【条件】
①その高校が第1志望であること
②中学校の校長先生の推薦が受けられていること
【推薦枠】
募集人数の80%程度以内となっています。
【選考方法】
・書類審査(通知表)
・学力テスト(3~5教科)
・面接
・作文
学校によって様々です。11月頃に生徒募集要項で発表されます。
※私立高校の【推薦入試】が、1月中旬に行われます。この私立高校の【推薦入試】で合格した場合は、それ以降の公立高校は受験できなくなりますので、ご注意ください。
- 私立高校の【一般受験】とは?
公立高校を第1志望とする人が受験するのが、私立高校の【一般受験】です。
【仕組み】
複数の私立高校が受験できるように、3日間の試験日を設定してあります。
(1日1校のみ受験可能。最大3校まで)
【試験科目】
各高校によって様々です。
5教科(英語・数学・理科・社会・国語)または、3教科(英語・数学・国語)で実施されます。
【入試傾向】
高校によって出題形式や、科目数が異なります。
(詳細は、各高校の「過去問題集」を参照)
私立高校は、先生や先輩からの話を聞いたり、高校案内のパンフレットやホームページ、学校見学へ行くことで知ることができます。
また、毎年9~10月に「愛知の私立学校展」を開催していますので、参観するとよいでしょう。
- 公立高校の【新しい入試制度】とは?
愛知県では、すべての高校で実施する【推薦選抜】、公立高校2校の受験が可能な【一般選抜】、新しく導入された【特色選抜】など複数の選抜方法が実施されます。
【推薦選抜】・【特色選抜】を受験し、合格すれば、進路が決定です。
それ以降の【一般選抜】をする必要がありません。
もし【推薦選抜】・【特色選抜】で不合格でも、【一般選抜】は2校受験できます。
(不合格が、一般選抜の際に、不利に働くことはありません)
- 公立高校の【推薦選抜】とは?
推薦選抜は、全ての高校・学科で実施されます。
【条件】
①その高校が第1志望であること
②中学校の校長先生の推薦が受けられていること
【推薦枠】
普通科は募集人数の10~15%、専門学科・総合学科は募集人数の30~45%となっています。
(必ず合格ではないので、中学校からの推薦を頂いたからといって、気を抜かないように)
【入学検査】
①中学校からの推薦書と調査書
②面接
※専門学科では実技検査が実施されます。
★推薦選抜の変更点
・学力検査は行われません。
・面接で「自己の特性など1分程度で答えさせる質問」は行いません
面接では何が聞かれるかは、本番にならないとわかりません。「志望動機」、「中学校の思い出」、「将来なりたいもの」、「10年後の自分」、「自分の長所について」などが過去によく聞かれました。
面接は、話す内容を丸暗記するのではなく、自身を振り返り伝えたいことを絞って覚えておくことで、柔軟な回答を行えます。学校の発表の場など、普段から正しい言葉使いで自分を表現できるよう心掛けることが大切です。
- 公立高校の【特色選抜】とは?
高校や学科の特色を生かした新たな選抜方式で、一部の高校・学科で実施されます。
その高校で学びたいという強い意欲、学科やコースに関する分野での実績が重視されます。
推薦選抜とは併願できません。
【実施校】
77校1校舎 113学科 (2022年4月発表)
【定員枠】
各高校・学科の募集人数の20%程度を上限に、具体的な人数を定員としています。
【入学検査】
①面接(必須)
②作文・基礎学力検査・プレゼンテーション・実技試験の中から1つを実施
【提出書類】
①入学願書
②調査書
③本人記入の志願理由書
★実施する高校とその試験内容についての一覧表
令和5年度愛知県公立高等学校入学者選抜において「特色選抜」を実施する高等学校・学科
- 公立高校の【一般選抜】とは?
愛知県すべての公立高校を、「尾張」と「三河」の2つの地区に分けます。
名古屋市は、「尾張」地区に含まれますので、「三河」地区の学校を受験することはできません。
「尾張」地区は、さらに「1群」と「2群」に分かれます。
そして、「1群」の中で、「Aグループ」と「Bグループ」に分かれます。
同じように、「2群」の中で、「Aグループ」と「Bグループ」に分かれます。
この「Aグループ」から1校、「Bグループ」から1校の合計2校を出願できます。
1校のみの出願でもOKです。
2校とも「普通科」を出願する場合は、同じ群のA・B各グループから1校ずつ選択します。
専門学科2校へ出願する場合は、A・Bグループから1校ずつ選択できます。
また、普通科1校と専門1校との組み合わせも可能ですが、A・Bグループで1つずつとなります。
※入試制度に変更はありましたが、群・グループ分けの変更はありません。
【条件】
中学校を卒業する者
【選抜方法】
①学力検査(5教科) ※第一志望校で1回受検、解答用紙はマークシート
②調査書(通知表)
③面接 ※実施の有無は高校ごと決められ、約9割の高校は実施されません
これら結果を総合的に判断して、出願した高校内での順位を出します。
第1・2志望とも合格の場合、第1志望が合格となります。
そして、第2志望校で人数に余裕ができますから、その数だけ、くり上げて合格候補者を出します。
上位校から、だるま落としのようにこれをくり返して、各高校の合格者が決定します。
- 公立高校の【一般選抜】の校内順位決定方式
【学力検査】
国語、数学、理科、社会、外国語(英語 リスニングあり)の5教科です。
【点数配分】
①調査書
通知表の「内申点」だとお考えください。3年1学期の内申点と2学期の内申点の平均になります。
9教科×5段階評価=45点満点
②学力検査
22点満点(1教科)
※マークシートの形式については2022年6月頃発表
5教科で、22点×5教科=合計110点満点
(内申点×2)+(当日点)に各高校で設定されているタイプⅠ~Ⅴの倍率をかけた合計得点で、合格者を上位者からコンピューターで計算処理します。※従来のⅠ~Ⅲに新しくⅣとⅤの方式が加わりました。
◆I (内申点と学力 同等型)
内申点45×2=90点+学力検査110点=200点満点
◆Ⅱ(内申点重視型)
内申点45×2=90点×1.5+学力検査110点=245点満点
◆Ⅲ(学力点重視型)
内申点45×2=90点+学力検査110点×1.5=255点満点
◆Ⅳ(さらに内申点重視型)
内申点45×2=90点×2+学力検査110点=290点満点
◆Ⅴ(さらに学力点重視型)
内申点45×2=90点+学力検査110点×2=310点満点
- 入試にむけて
2023年度入試から大きな変更がありましたが、特に内申点と入試日程が早まることに留意して学習を進めていく必要があります。
公立高校の一般選抜に必要な内申点は1学期と2学期の平均で決まりますので、1学期中間・期末、2学期中間・期末のテストをきちんと対応していくことはとても重要です。3年1学期中間テストは、前学年(2年生)の学年末テスト後の内容も含みますから、3年生になる前から準備も可能です。年度初めは行事も多くバタバタしがちですから、春休みを有効活用しましょう。
コツコツと積み上げた内申点は、受検当日に強い味方になります。
今年度から校内順位決定タイプは5タイプに増え、学力検査の配点が大きくなった高校もあります。しかし、学力検査は2回から1回きりになり、その問題傾向に対する得意不得意や当日の体調など不確定要素がどうしてもあります。けれどコツコツと積み上げた内申点は、確実に点数になります。もちろん定期テストごとにきちんと学習していくことで、学力も定着します。
入試日程が早まることも考慮すると、早め早めに準備していくことがより重要です。
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