今日は7月7日七夕ですね。
一年に一度だけわし座のアルタイルこと彦星と、こと座のベガこと織姫が逢えると言われている日ですね。
なんともロマンティックな日ですが、なぜか例年、雨が多い日です。
雨が降ると天の川の川が氾濫して会えなくなるとも言われています。
何故そんな日に七夕を設定したのでしょうか?
一年に一度でさえも会わせないようにする神様の悪意でしょうか。
いえいえ、そんなことはありません。
実は、七夕は昔は今でいう八月だったのです。
昔は、太陰暦と言われる暦を使っていました。
しかし、これでは一年で数か月の誤差が生まれてしまいました。
そのため、その後に旧暦(天保歴)と言われる、いわゆる太陰太陽歴が生まれました。これは太陰暦に閏月を作ったものです。
この暦を使っているときに七夕が生まれました。
しかし、太陰太陽暦でもまだずれが発生してしまうため、明治時代に太陽暦(グレゴリオ歴)という現代でも使っている暦が生まれました。
この暦では、誤差は四年に一度に一日とちょっと生まれる程度になりました。
そのため四年に一度閏年という日が設けられていますね。
(さらにその誤差を直すために2006年に閏秒と呼ばれるものが一秒追加されたのも有名ですね)
さて、話を戻すと、七夕はその旧暦の七月七日に作られたものです。
そのため、一か月ほどずれてしまい、現代の八月七日ごろが本来の七夕があった頃、というわけなんですね。
なんとも数奇な運命の二人ですが、真夏には夏の大三角として綺麗に夜空に浮かび上がるので、七夕の日だけでなく8月上旬の夜空を見上げて、また二人を見守ってあげましょう。
担当:安藤